特定少年という名の犯罪人

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 民法改正で18歳以上が成人になった。
 選挙権も与えられたし、法律上はすべて一人前の大人として扱われるようになった。18才からは立派な社会人として義務と責任を負わねばならない、ということである。
 ところが少年法の適用範囲もとうぜん18才未満とするべきところ、少年法改正案は、18歳、19才を「特定少年」として成人に準じた扱いにするという中途半端な改正にとどまっている。例により人権派弁護士や大学法学者達の横車に自民党が押し切られたという構図がみえる。「成人扱い反対続々」と煽ったのは、おきまり朝日新聞であった。
 犯罪者を実名報道するのが余程嫌いなのだろう。被害者は実名報道して、加害者を隠すという論理がどうしても理解できない。犯罪を犯したら、当然のごとく何倍かの努力で償い、改心し、社会復帰しなければならない、という当たり前のモラル、倫理観にかけている。
 李珍宇、永山則夫、酒鬼薔薇聖斗、光市母子殺害事件、神戸連続児童殺傷事件、女子高生コンクリート詰め殺人事件、等々 想像を絶する凶悪な少年犯罪に遭遇してきた。
 すべて被害者だけが判って肝心の加害者はみえない。こんな馬鹿なことがまかり通っていいのか、不思議だ。人権派の人々は、更生の機会が失われる、というが、社会には秩序があり、反社会的な行動にたいしてはそれなりの報いがなければならない。そこを外しては社会の秩序がたもてないし、正直者が馬鹿をみる、という例えもある。
 被害者の心情が読めない社会は、どこかが間違っている。特定少年などという変な少年をつくらないことだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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