添い寝や大繁盛

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 JK人気一番のバイトは、「添い寝」と聞いて驚いた。
 渋谷、池袋あたりで流しているJKたちのあいだでは、交代で「添い寝屋」でバイトに励んでいるらしい。
 変なおじさんと添い寝をするだけで稼げるとあればこんなに楽な労働はない。客のおじさんの品性に問題があれば、私は添い寝だけですと断れるが、やはりスレスレの風俗には違いない。
 コースは、20分…3000円、60分…6000円から90分、180分、300分、360分、まであるから、時間で読めばほとんど添い寝お泊りのメニューも存在する。添い寝の相手がギャル風の店から、アラフォーのお姐さん中心の店まである。JKより、三十路、四十路のお姐さんのほうがより危険を伴うような気もする。
 外見のいいのは当たり前、どきどきしちゃう女の子ばかり、素敵な女性の勢揃いとあって、オプションに腕枕、膝枕、見つめ合い、着替え、トントンする、モミモミする…メニューを見ているうちにまともな男性ならモヤモヤしてくる。
 「肌のぬくもりを感じながらゆったりとした時間を過ごす」「睡眠不足は万病のもと」「睡眠は脳の回復をうながす」あの手この手の勧誘だが、欲求不満の疲れた男子がそれだけ多いということか。
 添い寝やもいまのところパジャマオンパレードのキャストだが、競争が立て込んで来れば、ベビードールで添い寝とか、シースルーでとか、キャミソールとブルマーとか、ツンブラと、新規メニューを打ち出してくるだろう。 次々にアイディアを考える添い寝屋さんだが、添い寝が駄目になったら次はなんだろうとゲスな勘ぐりをしてしまう。JKたちも世の中そんなに甘いものではないと覚悟して、さらなるバイトを考えなければならない。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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