流行語にあらざる流行語大賞

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流行語にあらざる流行語大賞
 今年2015年の暮れを迎えて、流行語・新語大賞が発表された。
 何年か続いた芸能ネタにうんざりし興味を失っていたが、師走の声をきくとやっぱり気になる。
 ショッピングのジャンルに「爆」という概念が登場し、家電量販店やドラッグストアが襲われたのには改めて中国大陸のエネルギーを感じたし、「爆買い」のすさまじさの裏にあるユガミと、帝国主義的な領土拡張政策に思いは飛んだ。
 「トリプルスリー」野球に興味のない人間にはあまり感想はない。競技の記録として登録されればいいことで、それが流行語とはこじつけもはなはだしい。
 トップテンを見てみよう。
 沢地久枝の「アベ政治を許さない」これは流行語にあらず、ただのご意見というべきで、「アベ政治を許してる」人々も沢山いるのだから、こんなものを取り上げる審査員の神経を疑う。
 その観点から「SEALDs」もおかしい。すこし弱い大学生が組合やら代々木の後押しで、国会前で連日、安保反対の呪文を唱えた。それだけのことで、一部の政治勢力が利用しようとつぎの選挙をにらんで戦術化している。野党による政治闘争の劇場化だ。
 「安心してください。穿いてますよ」こんなに下品な見世物はない。女性の下着を身につけ穿いてますよ、いまのテレビのレベルにはお手頃なのかもしれないが、こんなものは早く消えて欲しい。
 「エンブレム」贋作騒動によって、デザイン界の内幕がばれ、広告代理店と公的行事の癒着があからさまになった功績はある。
 「五郎丸」はその人柄において野球やサッカーにない清潔感があるし、日本ラクビーの転換点になった功績は大きい。
 「まいにち修造」騒々しく思慮に欠け、アスリート達からも嫌われて、迷惑な芸能人に堕している。修造を支持しているのはB層以下のミーハーである。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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