世界のなかで日本の旅館ほど、多彩なサービスを提供している宿はない。風呂の良いところ、露天風呂に温泉、食事…決まり切った定食ではなく、季節の食材を主役にした美食ずくし、宴会対応等々。欧米風な味もそっけもないホテルとは根本的にことなる。
高速道路無料化、1000円ポッキリなどの追風をうけ、マイカーによるドライブ旅行が増えているが、旅先で思う不便は、旅館やホテルがほとんどトマルことを前提にしている。温泉に入り、美味い食事に舌ずつみをうち、一休みののち高速を走って帰宅する。そうしたプログラムに対応してくれる旅館やホテルは非常に少ない。つまり0泊一食入浴プランとか、0泊二食入浴プランが欲しくなる。遠くの観光地までドライブして、不味い食堂やコンビニ弁当を食して帰宅するほど、悲しいことはない。泊らない旅館や泊らないホテルが増えて、どこへいっても最高の郷土料理をたべ、ゆっくり休んで帰ってくることができたら、と考えるのは僕だけだろうか。軽井沢には2泊以上しか受け付けないといったタカピーな旅館もあるが、こうしたホテルは対象外、リアルではない。
泊らない旅館。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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