「毎日新聞が共同通信社に加盟。」この記事を読んで普通の人々には何の感興も湧かないかもしれない。がこれは時代の曲がり角を示唆するビッグニュースなのだ。かねてから毎日新聞の経営難はつたえられていたが、そうしたマネージメント以上の大きな意味をもっている。ネット時代にあって、新聞という活字メディアの明日を暗示する象徴的な事件なのだ。全国紙と呼ばれてきた朝毎読の一角が崩れ、地方版からの撤退を意味している。これからはニューヨーク・タイムスの如く電子版をめざすか、東京地方紙として生きていくしかないだろう。朝日新聞はすでに支局の全面見直しに手をつけ、都道府県べつの総局制を廃し、道州制に根ざした地域本部制に大きく舵を切っている。電子部門には500人以上のスタッフを配し、あとは電子営業をいかに充実するかが大きな課題だときいている。リーマン・ショックにつぐドバイ・ショックの到来で経済不況はますます長引き、広告出稿は絶望的に減少するなかで、現在のポータル広告にたいして圧倒的に高い新聞広告料の改定しか当面の対策はないのかもしれない。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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