都知事選を前にし、次々と名乗りをあげる候補者を見てガッカリした都民はさぞ多かったことだろう。
猪瀬前知事が徳洲会の5000万円で失脚したのだから、次はクリーンなイメージと思ったら、佐川急便のブラックマネーで失脚した細川元総理が出てきた。17年前わずか9か月で辞めざるを得なかったご自身の過去は忘れてしまったのだろうか。もっと悪いのは、国政で訴えるべき課題を都政に持ち込もうとしていることだ。
出馬の条件に小泉純一郎元総理が支持してくれることだ、とご本人は言っているようだが、小泉さんはこのところ反原発しか言っていない。つまり「反原発」で都知事選を戦おうということだろう。
小泉さんという人も、参議院で否決されたら衆議院を解散したというとんでもない前科のある人、原理原則を無視する名人として、細川の殿と同類に属する人なのだ。
都知事に立候補するなら、せめて東京都市改造計画…世界に誇れる品格ある東京大改造計画や、世界一多い第三セクター整理案とか、新銀行東京やMXテレビなどのムダ廃止案など、都市イメージの新しい担い手に相応しい旗を掲げて登場してほしいのだ。
反原発にしても、日本全体のことは政府にまかせ、ただちに都すべての電源を自然エネルギーに転換するといった現実性のあるプラカードを掲げて選挙に臨むことだろう、と考えるが如何。
殿、ご乱心、原発と都政
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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