歴史ダンス　爆発中

　いま歴史ダンスが面白い。
　「織田さんが家臣にシバカレル話、どうして、どうして、どうして織田さんしばかれたん？」そんなのりで歴史ネタをリズム・ダンスにノセテ歌い踊るのだからつまらない筈はない。
　いま人気沸騰しているのは、「本能寺の変」だが、「ペリー来航」や「天草の乱」も結構いける。
歴女たちの増殖で歴史ブームの芽はすでにあったのだが、バカバカしい文科省のダンス正課への採用でいっきにダンスに火がついた。
　銀行カード、保険や、クルマ屋さん、なんでもかんでも踊りながら押し付ける。
　人間は踊り過ぎると脳の思考体系にキズがついて馬鹿になる、という研究成果がアメリカの大学で発表されているが、ニホン国ではAKBを先頭にエクザイルに乃木坂にと何処へいっても踊りだらけ、これで阿波踊りでも加われば、日本全国踊り曼荼羅の完成だ。
　先日久振りに渋谷へ行って驚いた。ダンス・スタディオやダンス専門学校の看板がやたら眼につく。昨日までのパソコン学校は、みなダンス学校に衣替えしているのだ。
　エグスプロージョンという歴史ダンスの二人はお笑いかと思っていたら、そうではなかった。ストリート・ダンサーで異色のライブ・ダンサーでもあるようだ。　リーダーのまちゃあきの趣味が戦国時代というのも泣かせる。相方のよしおはゲームオタクというから、不思議な３３歳同志、中年の踊りオタクではある。いま制作中の関ヶ原の合戦は、登場人物が多すぎて難渋しているというのが嬉しい。
　作詞し作曲しみずから踊って唄って確かめたのち、世に送り出されるのだから、単純に寝そべって面白いとかつまらないといっていては罰が当たる。