権力志向の政治屋ばかり

　選挙があると、政治家は若返るといわれているが、街にでると選挙カーの騒がしい事。
　寒風吹きすさぶ駅前では、信念の共産党が集まっている。慌ただしく走り回っているのは幸福実現党、名前だけでも売り込もうと必死のスピーカーといった風情。自民党はなんとか民主党の牙城をきりくざさんと景気浮揚を訴える。草の根はなんといっても公明党だ。
　欧米のごとく信じる宗教を名乗ることが許されれば、もう少し政党間の争いも明確になるのだが、この国はマッカーサー民主主義のお蔭ではなはだ判りにくい権力志向、ご都合主義の政党ばかりになってしまった。
　宗教基盤を明確にすれば海外からもいちいち文句をつけられることもないだろう。
　例えば、自由民主党は正面から開き直って「伊勢神道自由民主党」、民主党は「組合仏教民主党」、公明党は当然のごとく「創価学会公明党」、共産党は「マルクス原理主義共産党」、社民党は「２０世紀社会主義社民党」次世代の党は「霊友会次世代の党」、維新の会は「大阪主義維新の会」、生活の党は「小沢教生活の党」等々、よって立つ哲学なり宗教を明確にすることによって、もう少しカロリーアップするかもしれない。
　イスラム国をみよ、といったところだ。
　政党に於ける従来の原理はくずれさり、時の氏神に乗る「ご都合主義政治屋」が圧倒的に増えたため、この辺で政党政治そのもののにメスをいれなければ、選挙の意味はますます無くなってしまうのではないか。
　選挙にはいきたいが、心ひそかに想う政治家がいない。