相変わらずテレビでは、明日の電力使用予測80パーセント・ピークは午後2時頃です、などと東電に加担している。節電令が解除されたにもかかわらず、かくも節電をプロモーションするのは、テレビ局と東電の出来レースと疑われても仕方がない。
東京メトロは銀座線の電力を東電からPPSに乗り換えた。年間2億近く電力料金がさがった。立川市では競輪場をはじめ小中学校、図書館なと53ヶ所の公共施設の電力をPPSにのりかえたところ、2割ちかく料金がさがった。ヤマダ電機、日本橋三越、旭化成、東レ、三菱地所など続々とPPS(特定規模電気事業者つまり東電以外いの電力販売会社)に切り替えている。何故かといえば、経費節減、電気料金が安いからだ。
ところがそれでもまだ高いといわれている。送電が役所に守られて高いからだそうだ。既存の電力会社の送電線を使うと1kWhあたり4.5円の宅送料がとられる。そこで電気の製造、送電の分離が唱えられているのだが、役所はいっこうに聞く耳をもたない。よほど東電を守ると良いことがあるのだろう。
PPSに関しては、一般家庭、商店、町工場など50キロワット未満の小口消費者には売ってはならない、という規制がかかっている。つまり貧乏人には高い電力を、金持ちには安い電力を、という不思議なシステムなのだ。音頭取りの経済産業省ですらPPSと契約して電気料金の節減をはかったと胸をはっているにもかかわらずだ。
大量に買えばなんでも安くなるというのは資本主義の大原則だが、東電の場合120kW以下が18円、300kw以下が23円、それ以上は24円、沢山使いたければ多く払え、いやなら使うな、というヤクザ営業。その上大口需要者には11円というとんでもない料金設定のデタラメぶり、一般庶民をなめきったこの東電商法を、ドジョウ内閣がどう落とし前をつけるか注目している。
東電の泥棒商売
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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