角川とドワンゴが経営統合してKADOKAWA-DWANGOが設立されることとなった。
時代の要請というが、果たしてそうだろうか。マイクロソフトの下請けとしてオンラインゲームを作っていたドワンゴは必ずしも評判がいい訳ではない。ニコニコ動画の成功によってようやく一人前の会社になった。
ところが今年とんでもないことを始めた。 入社試験の有料化だ。
動画とゲームの人気に伴って、急激に増えた入社志望者から金を取ろうというとんでもない構想だ。入学試験に受験料はつきものだから、入社試験にもとって当たり前という考え方、IT関連の経営者にみられる利益第一主義、すべて儲かることが善であるというホリエモン並みの浅薄な人間のかんがえることだ。
企業の社会に対する役割とか責任はまったくないところから、そうした貧しい考え方がでてくる。ドワンゴは2525円程度だから、なんの影響もなかろう、という企業倫理無視の厚かましさ。職業安定法には「募集に応じた労働者からいかなる名義でも報酬をうけてはならない」とあるが、あれは募集行為に限ったことで、採用選考の有料化には触れていない、という理屈だが、金になるものはなんでも金にしようというIT企業の品格のなさはここに極まった感じだ。出版をメインにする角川にも文化より金勘定の家風がある。貧乏人は会社に来るな、といわんばかりの有料入社試験、奢れる平氏の先は短い。
有料入社試験・悪徳の栄え
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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