最新のピカピカ銅像/アンディ・ウォホール

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 Q:ニューヨークで一番新しい銅像は誰ですか? A: アンディ・ウォーホールの銀のピカピカ像です。Q:どこにありますか? A:ユニオン・スクエァの傍の17丁目とブロードウェイの間にある小さな公園です。Q:どんな銅像ですか? A:Levis 501Sのジーンズに、Brooks Brothersのジャケットを着て、首にはポラロイド・カメラをさげ、右手にさげたペーパーバックには、百貨店のブルーミング・デールスのロゴがはいっています。Q:何故そんな格好をしているんですか? A:ウォーホールの工房がこの近所にあり、まだ売れていない頃、その格好で自分の創った雑誌をブルーミング・デールスの紙袋から出して、通行人に配布していたそうです。Q:それでピカピカというのは何故ですか?  A:輝く銀色のクロームで全身を製作したからです。高さは約3mです。ウォーホールの死後20年を記念して造られたそうです。台座には「The Andy Monument」と書かれています。
 この工房からマリリン・モンローや、毛沢東などアンディ・ウォーホールのシルク・スクリーンによる歴史的傑作が生まれたそうです。20世紀になって、アメリカのポップアートが世界の美術史に登場した、輝けるポップアートの聖地でもある訳です。
 世界中から現代美術を志す若者たちが、憧れ目ざしてきた歴史を忘れないために、ここにウォーホールの魂があるという証しのピカピカ像なのです。いろいろあるニューヨークの銅像のなかで、もっとも現代の息吹にみち、魅力的でショッキングな銅像です。ニューヨーク・パブリックアート・ファウンドの予算で建てられています。
 


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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