キングサーモンの成長ホルモンの遺伝子と北洋にすむゲンゲという魚の遺伝子を組み合わせ、普通の鮭の卵に組み込む。そうすると普通の鮭はキングサーモンの遺伝子のお蔭でからだが大型化し、さらにゲンゲの遺伝子のお蔭で冬場も成長する。野生の鮭の約25倍の体重となるという。
いまアメリカ食品医薬品局FDAで審議中とつたえられている。この遺伝子組換え鮭は食品としてうりだすには、とても生産効率はいいが、この鮭が自然界に放出された場合、人間が食べた場合の影響までは分かっていないといわれる。
英国でかって豚の改良を目指し、人間の成長ホルモンを組み込んだ遺伝子組換え豚の生産を目論んだことがあったが、生まれた豚は自力で立ち上がることも出来ない妙にシワだらけの気味の悪い豚が生まれた。以来豚の改良については立ち入れないバリアができたのだが、このほど近畿大学で、こりない遺伝子組み換えブタの開発がはじめられた。 ホーレンソーの遺伝子を豚に組み込んで、太らない脂をもったヘルシー豚をつくろうという目論みらしい。この理屈でいけば、人間にホウレンソウの遺伝子を組込めば、太らないスリムな人間が生まれそうだが、やっぱり恐ろしい。
猿に人間の遺伝子を組込めば、知能は飛躍的にあがり、猿が支配する猿の惑星はたちまち現実のものとなり、人間はサルに仕えなければならなくなる。
変形した胎児や、奇形の子供たち、乳房のない女たち、三本手の動物など、従来の常識外のところで、第三の生命体社会が生み出され、人間はみずから滅亡の世界を作り出すことになるだろう。
最終処分の見えていない原子力に手を貸したばかりに、不毛の大地を作り出したフクシマのごとく、この遺伝子組換えという科学もまた人間滅亡へのカウントダウンのような気がしてならない。
暴走する遺伝子組換え動物
コメント
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
コメントを残す