世界の大学ランキングで落ち込みの激しいのは、日本の大学だ。なかでも東大がひどい。04年は12位だったが、以来16位、17位、19位とランクを落とし、09年には22位まで落ちた。かって大学生が知的エリートとして尊敬されたのは、大学進学率が一割にも満たなかったはるか昔の話。今では758もある大学に50%をこえる高校生が殺到している。教育無料化のおかげで、今後ますます門は開かれ、本を読まない読もうともしない学生がふえるだろう。産業の空洞化、中小企業自営業の壊滅で高卒の就職先がなくなり、仕方なく大学に進学するようになっている。大学側も学生の関心をひくため、「グローバル」「メディア」「キャリア」などのカタカナ流行語を使い、「人間」「環境」「創造」など学部名や学科名に多用している。いま新設大学では、如何にして箱根駅伝に出ることが出来るか、山梨学院大学の成功を学べというのが、課題だといわれている。東大受検に合格したお嬢さんのインタビューをたまたまテレビで見たが、「将来はなにを目ざしますか」という問いに「女子アナになりたいでーす」こうしたレベルが東大にくるから日本の大学はますます駄目になる。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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