日本の名物・カレーパン

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日本の名物・カレーパン
 「コンビニだけで一日に数十万個、多い時には数百万個単位で売られている。加えてホテルやデパート、町のパン屋で売られている数を考えたら、その市場規模は非常に大といえます。」カレー総合研究所の井上岳久所長の弁である。
 カレーパンのことだ。日本人の好きな洋食、不動のベスト3にはいるカレーと、揚げパンの組み合わせは、総菜パンの人気でもつねにベスト3に入っている。
 そんな人気に乗じ、西武デパート池袋本店では月末に「カレーパン博覧会2017」が開催される。西武線、山手線沿線を中心に、町のパン屋さんからホテルメイドまで、全国から180種類以上、約30.000個のカレーパンが登場する。
 なかには、神戸牛カレーパンや、ミシュラン三つ星のジョエル・ロプション作る超高級カレーパンなども売りだされるという、カレーパン好きにはたまらないイベントになっている。
 東京のカレーパン第一位はなんといっても、深川森下町の名花堂(現カトレア)の元祖カレーパンだ。 7時、11時、15時の焼き上がり時間には行列ができる。甘口と辛口があり、関東大震災のあとの江戸っ子に支持された。
 第二位は練馬のデンマークブロード、カレーサンドからカレーパンを作った老舗である。
 第三位はインド独立運動の志士チャンドラ・ボーズが持ち込んだといわれる新宿中村屋のカレーパン。
 第四位は築地木村屋の少し高い「牛すじ玉ねぎ入りカレーパン」一個260円である。
 そして第五位が浅草豊福の「黒毛和牛カレーパン」、もも肉、すね肉、ばら肉、にワインとスパイスが加わって8時間以上煮込んだ逸品、ビート・たけしの差し入れに主役を務めるカレーパンである。
 いまやカレーパンは日本の代表的総菜パンのドンにのしあがった。
 たかがカレーパン、されどカレーパンなのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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