政治の下請け代理店。

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 構想日本という魔物が日本中を歩き回っている。始め自民党、それから民主党に乗り換え、いまでは内閣中枢に入り込み、75自治体を中心に100回以上の仕分けをしている。
 枝野元幹事長、蓮舫大臣みなこの構想日本という第三勢力の振り付けでもつともらしく事業仕分けをしていたとあっては、すこしばかり不服がたまる。
 衆議院、参議院の議員さん方、総理大臣を始めとする各大臣、はたまた県知事、市長、町長、皆さんがより市民を理解し、市民の望む国政、県政、町政をしてくださるとの信頼のもとに一票を行使したのだ。なのにみなさんは自分で考え実行することを放棄し、下請け業者の構想日本に丸投げしている。そんな業者を選んだ覚えはない。大蔵省上がりの加藤某のコントロールよろしく「議論を深めたり」「二番じゃだめですか」政策NPOと称する構想日本は、旅行代理店やら広告代理店と全くおなじ政治代理店としてわがもの顔で歩き回る。正義の味方月光仮面じゃあるまいし、役所が金を払ってそんな処へ委託するとは冗談もいい加減にしてほしい。構想日本の御用教授や御用文化人が仕分け会議のメンバーに紛れ込み、結論を誘導する。裏でモニターを見ている加藤は、仕分けの結論が思惑と異なったら、あわててメモをまわす。役人をやめた人間が役人をいじめ、全国を徘徊する。権限はなにもないが無能な総理や知事にとっては絶好の政治イベント業者だ。観ている市民は見事に仕分けされたと勘違いして責任者をほめそやす。
 長野でも新任の知事が自分では何もできないので、仕分け委託をした。反対派に委託予算を削られ、あわてて泣きついたのだが、自分の県の事情を知らない都会の仕分け業者に頼るとは開いた口がふさがらない。ちなみに軽井沢のとなりの佐久市、小諸市みな仕分け業者構想日本のショーを上演した。何もできない町長が増殖しているからだろう。そのうち軽井沢にも構想日本仕分け委託費が、議会にでてくるのではなかろうか。いやな予感がする。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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