橋本知事が小中学校への携帯持ち込み禁止を提案した。大賛成だ。携帯が必要な子供のライフスタイルなんて考えられない。携帯を持たせないと不安だという親のほうがよほど不安である。携帯を手にした子供は、ただちにゲームになじみ、ブログに書き込み、学校裏サイトに無責任な野次をとばす。頭のほうは思考停止状態となり、コミニケーションの間口はたちまち狭くなり、対人恐怖症の子供となり果てる。
だいたい近頃の親たちの携帯依存症ははなはだしい。PTAの親たちの間を携帯毒電波が飛び交う。噂話、教師の近況にかこつけた悪口、スーパーの安売り情報から主婦売春にまつわる怪情報、お買いもの等、生活のすべてに携帯が入り込んでいる。その延長線上で、子供にも携帯を持たせなくては、と考えるのだから犠牲者は子供たちだともいえよう。気忙しい携帯なんぞにたよらず、ゆったりとしたスローライフを送った方がよほど充実した幸せな時間の過ごし方だと考えるのは筆者だけだろうか。所かまわず相手かまわず、自己都合で、騒がしく鳴りたてる携帯電話は、礼儀知らずであり不作法者なのだ。
携帯は不作法だ
コメント
1件のフィードバック
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大賛成!いまだケイタイを持たない私ですが、特段、不自由はございません。普通に社会生活を営んでおります。まして子供には不用。昔の子供を思い起こしてみませんか。「ケイタイ無用論」が広がりますように。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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