恥ずかしいのは政治家?それとも選挙民?

by

in

 この所、政治家の劣化が盛んに論じられている。
 山本太郎の園遊会に於ける天皇陛下へのお手紙手渡し事件。
 まず陛下の園遊会なるものが、どういう性格のものか、よく判らない。本来、園遊会となずける以上、世間の雑事から離れて、花を楽しむ、季節を楽しむ、酒を楽しむ、といった社交の場のはずだが、マスコミの報道からして、今年は誰それに声掛けをしたとか、まるで田舎の映画祭の赤ジュータン状態なのだ。
 当然、山本太郎のようなナリアガリ議員はパフォーマンスの場とカン違いするだろう。そもそも天皇の存在は政治から隔離された精神的存在だということも学習していない。
 もうひとりのタレント馬鹿は東国原英夫。宮崎県知事を弄び、落ち目の自民党に僕を総裁にする気はあるか、と言い寄り、とどのつまり維新の会から議員になったが、その読み違いに気がつき、野党再編やら、次の県知事選挙に色気を出している。目立ちたいだけの困ったタレント議員だ。
 極め付けは”燃える金塊”アントニオ猪木、北朝鮮わが故郷とばかり、国会不承認のまま北へ渡った。北では、ナンバー2の金永南最高人民会議委員長とあったり、スポーツ平和交流協会の事務所を開設したり、「独自のチュンネルで拉致問題を解決する」といきまいているが、まわりは皆ハラハラしている。
 新日本プロレスの頃から、この人の金銭感覚は尋常一様でなく、迷惑を掛けられた人は数知れず、普通ならばとっくに禁治産になっていて当然なのだが、どうしたことか未だに命脈をもっている。
 小泉チルドレンやら小沢チャイルドでは、怪しげな陣笠議員を大量に輩出したが、数の論理がすべての国会では通用しても、それ以外の場では「恥さらし」以外のなにものでない。
 そうしたインチキに騙されたのも一般国民とあれば、この政治の劣化は、すべて選挙民である我々が背負いこまなければならないのだろう。 悲しい。
 


コメント

1件のフィードバック

  1. 宮崎県に関しては、指導者以前に、高級マンゴー、宮崎牛等の神を恐れぬ自然界に対する冒涜行為の天罰が下った方が心配なのです。
    鳥インフルエンザ、牛の口蹄疫等、多くの警告が出ている中まだ、高級食材路線を変更しないバカさ加減は、流石!日向ボケの県民性のなせる技と関心する反面、人災以外の脅威を感じずにいられないのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


カテゴリー


月別アーカイブ