忘年会が嫌われている。
若い女子社員にとっては、忘年会はセクハラ、パワハラの集大成のようなものだから、絶対に行きたくない。
それ正式の業務ですか。残業つくんですよね。課長、部長にとって想像もつかなかったリアクションが返ってくる。すこし社内コミュニケーションが不足しているとおもうので、忘年会はやったほうがいいと思うんだが……、なんで部長とコミュニケーションとらなきゃならないんですか。お金と時間の無駄だと思います。そんなものやるとアルハラ、スモハラ、カラハラが発生するだけで、ひとつもいいことありません。
私たちは勝手にやりますから、部長、課長たちは別にそちらでやってください。という訳で世代別忘年会を開くことになった会社がある。
今時の20代は仲間意識が極端に薄い。薄いというより仲間意識はない。したがって「同期のサクラ」など、まったくぴんとこない。貴様と俺とは同期のサクラとメロディが浮かぶ世代は、もはや化石世代なのだ。飲み食いしたければ、一人でする。したがってお1人様忘年会で充分というへんな醒めかたをしている。
女子も忘年会をスルーして彼氏と逢うか、女子だけの忘年会のほうが楽しい。うっかり付きあうと二次会まで付き合わされるのも不愉快だ。それにアルコールがはいると急に助平になるオヤジがいるのも困りものです。
という訳で、幹事のなりてもいず、忘年会幹事代行なる起業もあるという。飲食、ゲーム、景品、お土産まで忘年会のすべてを面倒をみてくれる。予算相応の内容で、どうしても女性がほしいというお客さんには、お酌さんからホステスさん、中国語・英語に対応できるダッコちゃんまで用意してくれるそうだ。
これぞクリステル風のお・も・て・な・し という訳かもしれない。
コメント
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
コメントを残す