川勝知事のリニア妨害工作

　「県民の水を守る」と大見得を切り、リニア中央新幹線にトコトン反対している川勝静岡県知事の馬脚がみえた。
　鳴り物入りのリニア・モーターカーが、静岡に止まらず山梨、長野、名古屋へと行ってしまうのが余程悔しかったのかもしれない。
　南アルプスの山のなかを８．９キロだけ通って隣の県にいっては、自分の出番がない、それなら「静岡県民６２万人の命の水を守る」と強硬に反対し、正義の知事をアピールしてきた。
　
　ところが先日の台風１５号、川からの取水口に流木やら塵が詰まって、水道が出ず静岡広域で大騒ぎになった。
　対応したのが静岡市長と川勝平太静岡県知事、金曜日の午後に発生した水飢饉に対し、土曜・日曜役所は休みとばかり、週が明けてから自衛隊への救助要請となった。
　日頃「命の水を守る」と言っている人の行動ではない。何日も水なしで生活しなければならない県民の現実にはまったく眼を向けないという恐ろしい知事である。思わぬ水飢饉に襲われた県民こそ、いい面の皮、県民の命の水を守ってくれる筈が、週休土曜日曜だから週明けに手配しますではたまったものでない。飲料水はなくなり、生活用水もなくなって解決するまで数日を要した。
　経済安保の面からも第二新幹線となるリニアモーターカーは、いっこくも早く完成させるべきだ。
　川勝平太は選挙運動のための詭弁をさっさと引っ込め、南アルプストンネル８．９キロの工事差し止めを撤回すべきである。
　国益を妨害して「県民の水を守る」などという選挙のための詭弁に騙されてはならない。