「芸人が芸を学ぶ」ことが当たり前の時代は遠くなったようだ。ラーメンを研究し、飽食に挑み、いまや家電の取説をマスターしてこその芸人が多々存在する。人呼んで「家電芸人」という。一緒に家電選びをサポートして欲しいタレント・ベストテンが発表された。一位は土田晃之、以下徳井義実、細川茂樹、品川祐、劇団ひとり、ヒデ、友近、関根勤、小池徹平、所ジョージと続く。バラェティ番組アメトークで火がついたようだ。雨上がり決死隊の司会で、電気釜やオーブンレンジなどの家電製品について、家電芸人たちが熱く語る。かくいう私もデジモノステーションなる雑誌をまめに買っている。カメラ、テレビ、パソコンなどデジタル・グッズの新製品紹介記事がほとんどなのだが、たまに炭窯電気釜と蒸気の出ない密閉電気釜の比較記事などあり、どちらが美味しいご飯が炊けるのか悩んでいる。10万円の電気釜と2万円の電気釜、炊き上がりにはどれほどの差があるのか、なんとも悩ましいことだ。ふと見れば見渡すかぎりの家電暮らし、薄型テレビを観ながら、電気ポットで湯を沸かし、冷蔵庫からつまみを出し、遠くでは洗濯機が回っている。パソコンもそろそろ買え時か。家電ばかりのマイニチである。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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