好きな番組・嫌いな番組の調査結果が発表された。
嫌いな番組ベストテンの第一位に輝いたのは、「報道ステーション(テレビ朝日)」
古館伊知郎の思わせぶりなしたり顔に虫酸が走る、という感想やら、すぐ弱者の立場に立ってなどと、いかにもの発言が嫌いだ、という声が多かった。最近はだいぶ思慮深く見せる術も身についてきたが、プロレス中継の扇動者として出てきた奥の浅さはかくしようもない。彼のパルスがいちばん良く合うのが松岡修造という一事をもってしてもよく判る。
「みのもんたの朝ズバッ!」も第三位に入った。的外れな見識を朝から振り回す姿勢や、妙に馴れ馴れしく振る舞う女子アナへの態度がうっとうしい、ニュースショーの悪い部分の集大成という声があった。TBSは怪しげな占い師や暴力団まがいのプロボクサーをやたら持ち上げ、自社番組の瞬間最高視聴率を取り上げて騒ぐ番組など、もはやメディアとしての命運は尽きている。
最近の番宣氾濫にも視聴者は厳しい。番組のなかで自社制作の映画や番組の野放図な宣伝は、テレビ局の認可基準やコマーシャルの制限枠に反している。番組枠の一割までと規制されていたのも今は昔、メディアのマツチポンプに総務省が何も言わないのが不思議だ。
ファミレスのメニューを食べ尽して第何位など、制作費削減のための安易なくだらない番組も多すぎる。
こうしたなかで、もくもくと経済ニュースに特化してきたテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」が評価された。総じてテレビ東京は好感度が高い。
くだらないことを一生懸命やるのがテレビ局という冷めた意見もあるが、金持ちのNHKと貧乏のテレビ東京を評価する視聴者はそんなに捨てたもんではない。
嫌われる理由のテレビ局
コメント
1件のフィードバック
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先日の平和記念日、8:15分の黙祷の時間でも、おちゃらけ情報を流し続けた局が、夜のニュースでは一転して、戦争の悲惨さ伝える姿に、飽れを通りこした何かを感じました。たった1分間の黙祷の時間がなぜ共有出来ないのか? 民放の上辺だけ報道が露呈した瞬間でもありました。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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