レンギョウの黄色い花が、冬の庭から春の庭に変えてくれる。
この頃になると決まって偉い人のご挨拶を受ける。わざわざお出でいただかなくとも、と云うのだが、あちらは転勤に決められたメニューの如く現れる。紺のスーツから紺のスーツへ微妙に変わっていく。
サラリーマンは本当に大変だな、と思いながら形どおりのご挨拶を受ける。新しい転勤先でどんな世界が待っているのだろうと、素人は考えるが、実際はまたいちからの営業でうんざりという面もあるようだ。
そのご挨拶が今年は少しばかり変化した。紺の背広ではなく紺のスカートに変わった。男性ばかり続いた担当が女性になった。さらにご挨拶に現れた偉い人も女性だつた。1985年に施行された男女雇用機会均等法以降の入社女子が、ようやく50歳前後となり、役員適齢期になったと知った。
かつての落下傘女子が華やかな失敗を重ねたあと、ようやく実力派の女子が登場してきた。折から安倍首相も2020年までに、女子管理職を30パーセント以上、更に上場企業は最低ひとりの女性役員を置くようと旗振りをしている。女性は大胆かつ繊細なので、企業の空気が変わるかもしれない。派閥にとらわれず空気を入れ替えてくれれば、こんな良いことはない。
女の偉い人
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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