ダイオウイカが次々と生け捕られたり、漂着している。
身の丈2メートルから最大20メートルもあるというから恐ろしい。普段は光のない深海に生息して、地球最大の無脊髄動物として生きている。
目玉の直径が30センチほどもあり、不気味なことこの上ない。
ダイオウイカの浮上と地震の前兆は関係ありませんという情報と、いや深海の温度の変化に呼応した生物行動だから、地震と関係ないという判断は無責任だという情報が入り乱れて、素人の判断を超えている。
なかにはダイオウイカを主食とするマッコウクジラに何らかの変異があったのではないか、とする説も登場した。20万頭から150万頭はいるといわれるマッコウクジラの主食の30パーセントがダイオウイカだといわれているので、深海の生態系になんらかの変化が起きていることは否定できない。
不満なのはこの異常現象に水産学者はなにも発言していない。次々と起こる巨大地震のまえに、学者自身の無力さに絶望しているのではないかとさえおもわれる。
いっぱいお寿司が取れていいじゃない、というのんきな主婦のご意見通りなら、このニュースも竜宮城の使いで終わるのだが。
天変地異を知らせるダイオウイカ
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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