教育の機会均等とか、すべての国民に大学教育をとか、文科省の浅学思想のおかけで、日本の大学は世界でも例を見ないほどレベルが落ちた。あの東大ですらアジアで23番目のランクではもはや絶望に近い。大学を学習の場と認識する学生が減り、入学だけが目標のテンプラ学生がふえた。名門校のブランドだけに憧れる親たちの阿呆ぶりも困ったものだ。
田中真紀子文部科学大臣が、三つの大学設立を不認可とした。その上で大学設立認可の在り方を抜本的に改めると発言。大賛成だ。
大新聞は一斉にマキコ叩きをしているが、役人の都合で選ばれた審議会など、初めから形式を整えるためだけのロボツト会議であり、教育の内容についての甲論乙駁はない。審議会のメンバーの多くは大学関係者で学長や教授が名を連ね、学閥ありきの暗黙の人脈が支配している。
普段立派なメディアを自負している新聞、テレビがこういうときに、霞ヶ関の官僚システムの肩をもつのもなんとも解せない。審議会を通ったのだから、大臣は盲判を押せという議論は、政治はいらないからすべて官僚に任せよという暴論としか思えない。
戦後やたらに出来た駅弁大学780校のうち、一割や二割 間引いて減らしたほうがずっといい。
教育をレッスン産業などと呼び、金儲けのタネにしたアコギな経営者は追放すべきだし、ここで抜本的に改めないと悔いを1000年に残す。
キャンパスを勉学の場に戻すこと、このあたりまえが、今一番求められている。
大学設立不認可。大賛成。
コメント
1件のフィードバック
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駅弁大学を、減らすために有効な方法は沢山あります。
例えば、各県の国立大学の募集枠をもっと広げて、多くの生徒を受け入れる、ただし、1年~2年の進級の枠は、従来通りにする。
だめな奴は、エンドレス1年生もしくは、転校・退学これでいいと思います。これならPTAも文句も言わず歓迎だと思います。
学校のレベルも上がり、見栄っ張りの親にも満足感を与え、駅弁大学も減っていいとおもうのですが?
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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