この処、大学生による性犯罪が次々と報じられている。
誕生日研究会、これは東大医学部と大学院学生がやらかした強制猥褻事件の舞台だった。肛門に割りばしをつっこみ、生殖器にドライヤーをあてたという意図はよく判らないが、主犯ともくされている松本某が、この女は、俺のセフレだから何をしてもいい、と発言したのがきっかけと裁判で明らかとなった。
被害者といわれている女子学生の生活にも十二分の問題があったということが、容易に想像できる。示談の条件として、学生たちの自主退学を被害者側から提示したが、加害者側は揃って拒否したと伝えられている。
リムジン・パーティ、これは近畿大学学生が起こした強制猥褻事件の舞台だ。ただでリムジンに乗れて、そのうえシャンパンもついて、女王様気分が味わえるならと、餌にくいついた女子学生がいたのだ。
誘われた女子学生のむしの良さにもあきれる。欧米では夜の食事の誘いにのったら、朝のコーヒーまで、という常識がある。この国では、食事とアルコールのあと、はいさようなら、という女性優位のあたりまえ、そろそろ人間の世界標準を学んだ方がいいのではないか。
広告研究会、慶応の集団強姦事件、学生たちは「A子が沢山のむゲーム」というコンセプトを承知していたといわれている。毎夏、実施されている逗子・葉山の慶應サマーキャンプが、この事件の前奏曲だが、湘南の慶應キャンプは昔から男女学生のナンパ・キャンプと言われてきた。広研に入り、サマーキャンプの担当になるということは、そこで起こる事件への想像力がなければならない。女子学生のイメージの貧困さにあきれる。
男子も強姦現場の撮影担当、音声生中継がいたそうだから、なにおかいわんや、集団強姦ヴィデオを、これ買いますか、買うなら今ですよ、と売りこんだ大馬鹿野郎もいたというから、開いた口が塞がらない。
世間には女子の商品化が溢れている。乃木坂、欅坂、AKBに始まり、セクシー・アイドル、モデル、女子アナ、パパカツ、愛人探し、テレビを見れば、壇蜜、橋本マナミ、葉加瀬マイ、果ては紅蘭、謎の美女祥子まで、才能は肉体のみという風潮のなかで、学生の性的関心を遮断するのはほとんど不可能に近いが、せめて道徳教育の徹底化で少しは改善されるかもしれない、という淡い期待を抱いている。
大学生は何故性犯罪に走るのか。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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