外国人注目の、イイ湯ダナ～

　風呂好き温泉好きは日本人、と長いこと決めつけていたが、とあるデーターを見てまったく当世の外国人は違うという現実を学んだ。
　「外国人にきく日本の観光地ベストテン」という調査報告だが、築地市場の一番人気は良く分かるとして、当然のごとくに浅草の観音様…入り口の赤い大提灯から仲見世風景はいっきに江戸の昔にタイムスリップする。そして歴史的拝金主義のシンボルど派手な「金閣寺」、「伏見稲荷大社」…天国まで続くかとおもわれる赤い千本鳥居のダイナミズムに眼を奪われるのだろう。そして「大阪スパワールド」、聞きなれない名前だがユニバーサル・スタジオ・ジャパンよりも上位にランクされているのを見るとよほど魅力のある場所なのだろう。
　早速に調べてみた。大阪浪速区にある世界の大温泉、通天閣の見える美と健康の24時間快適空間、温泉のテーマパーク「スパワールド」、ヨーロッパ・ゾーンには、古代ローマ風呂からアトランティスの海底風呂、フィンランドのサウナ風呂、カプリの名所青の洞窟など、アジア・ゾーンにはバリ、イスラム、ペルシャ、インド、ニッボン、露天風呂から渓流風呂まで揃っている。その上、泥エステ、塩サウナ、プール、ジム、岩盤浴、溶岩浴、よもぎ蒸し、もっと綺麗になりたい人にフット・エステ、ヘア・エステ、アイラツシュ・エステ、近未来型ドクター・スパまである。それにレストランあり、ホテルあり、世界の六つのマッサージありきの豪華絢爛お風呂ワールドなのだ。
　大江戸温泉物語や伊那谷道中、永島スパワールドなど軽く蹴散らされてしまう。大阪には昔からこの種のこてこてなサービス施設が造られてきたが、このスパワールドに至ってはじめてインターナショナルな評価を勝ち取ったのかもしれない。日本へ行ってゼヒモノは「ポケモンセンタートウキョウ」と「スパワールド」といわれては、嬉しくもあり、悲しくもあり。