映画「翔んで埼玉」が話題を呼んでいる。
東京のお隣にありながら、長いこと「ダサイタマ」などと揶揄されてきた。がここへきて郊外都市としての利便性や、埼玉県の以外な文化の重層性が注目され、そのビミョウな立場にヒカリがあたってきた。
相模ゴムが実施した「浮気率の全国都道府県ランキング」で、2位の京都、3位の和歌山をおさえて、堂々の第一位に輝いた。調査したメーカーは「男性の草食化やセックスレスが話題の昨今、日本の性事情はどうなっているかを知る為に調査しました。」浮気率の全国平均は20.5%で、もっとも低かったのは鳥取県の14.9%、埼玉は実にその倍以上で断トツの31%だったという。
刺激の多い東京に通う人の多さ、週末には都内に出掛け誘惑のルツボにはまつてしまう若者たち、ヤンキーが異常に多く、ダサイタマと言われる反動から自己解放が進んでしまう事実など、地勢的な条件を挙げる人もいる。が埼玉には浮気を促進する要素が非常に多いという風土的事実もある。
まず中小の観光地が多い。長瀞渓谷、草加松原、三波石峡、川越、秩父、狭山、奥武蔵、比企、武甲、安行武南、両神、西秩父等々、公営のギャンブル場も多く、浦和競馬、大宮競輪、西武園競輪、戸田ボートレース、川口オートレースと日銭稼ぎのあぶく銭をつくりだしているのだから、浮気・不倫の種はつきない。
秩父の夜祭り、川越氷川祭、熊谷うちわ祭、久喜提灯まつり、浦和うなぎまつり、猪俣百八燈、小鹿野鉄砲まつりなど、まつりの夜の解放感もたっぷり用意されている。
また県内には、東北自動車道、関越自動車道、常磐自動車道、東京外環自動車道、圏央道と五つもの高速自動車道が張り巡らされ、脱出も侵入も簡単なのだ。スポーツも異常に盛んで体力もあり、優秀進学校もかずある。
浮気にとって重要なのは、「寛容な知性と環境の呼応」といわれているが、埼玉県はまさに浮気適応症候群のグランプリなのだ。
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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