城ブーム/小諸から川中島へ。

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 歴女と呼ばれる歴史好きの女性たちが城ブームを起こしている。映画「レッドクリフ」や戦国ゲームをきっかけに歴史に興味をもつようになった女性たちだといわれる。各地の名城は軒並訪問者が増え、日本100名城スタンプラリーも大好評とか。
 そこで軽井沢からの城巡りを考えてみた。まずお隣に「小諸なる古城のほとり…」で有名な穴城懐古園がある。浅間の火山岩に守られ、城下町より低いところに築いた小諸城は、藤村のおかげもあって文学的な空気100%の城址だ。千曲川沿いに下れば名将真田昌幸、幸村が徳川軍を二度にわたって阻止、天下分け目の関が原に遅れを取らせた上田城がある。更に降れば、戦国時代そのままに読み取れる戸倉荒砥城がある。ここは城郭というより山城なのだが、いかにも戦いの砦としての表情がよくわかる戦跡だ。地方の土豪が苦労して自らを守ったその時代を証明する砦だ。さらに千曲川をくだれば、川中島の合戦で有名な松代城を望む。当時は流れのなかにたちはだかった川城だったそうだが、いまでは田圃のなかの平城になっている。東信濃の城巡りは多彩なバラエティに富んだ面白さがある。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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