秘かなブームとなっているらしい。
定年男子のハローワークに「坊さん」が人気を呼んでいる。一方ではシルバー破産が話題になっているが、それならいっそ坊主になって世の救いになるのもアリといったところか。ブラック企業の店長や、中小企業の社長経験者が多く、毎朝の朝礼でスピーチをしてきたので、坊主よりも説教はお手のもの、なれている。
背景には僧職人口の不足があり、すでに全国のお寺の三分の一が住職不在になっているという現実がある。
限界集落をかかえた山寺ではまず坊さんが逃げ出す、檀家も少なくなり、住む人もあるかなしかになっては、坊さんも食べていけない。お布施が上がらないのだ。
空寺になったお寺はあっというまに廃墟となりはてる。
なんとかしなければというので、本山ではあの手この手で住職の補充に意を尽くす。体験住職やら、体験修業、あなたもなれますお寺の住職、和尚さん最短コース、と色々に工夫して坊さん志願者の発掘にはげんでいる。
宗派によってそれぞれだが、最短一年コースから五年もかける本格的な坊さん修業までいろいろある。
坊さんブームは、定年男子だけでなく、学卒の草食男子にも及んでいる。映画「ボクは坊さん。」の影響もあり、フラック・キギョウで苦労するより「僧職男子」をめざす、という若者がふえてきた。
檀家の死だけを頼りに、ぼうと過ごしてきた葬式坊主がこれを機会に脱皮する絶好の機会になるかもしれない。 困ったときの坊さん頼み、危機こそ最大のチャンスとなるかもしれない。
坊さんブームがきた
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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