近頃の政治家は何かと言うと「国民の目線にたって…」どこもかしこも目線ばやりだ。その程度の政治家ならさっさと辞めて欲しい。漫画ばかりで活字を読まない愚かな国民の目線に媚びていては、この国は滅びてしまう。国民の愚かさに警告を発し、優れた歴史観、世界観にたって国家国民に幸せをもたらしてこその指導者であろう。ヒットラーもブッシュも小泉も、みな口先の国民目線で人気を博し、見事に国家国民に災害をもたらした。うっかりすると国民の目線とは、テレビのワイドショウ程度の意見だ。視聴率の奴隷たちは、殺人ドラマ、通販、食欲の予定調和の上に、ニュース・ショウを配し、安直な正義感に裏打ちされた国民目線をふりかざして民意を挑発する。わけしりな顔で、首相は説明責任を果たしていない、と言う前にそうした政治における金の問題をより深く分析して提示したらいいではないか。国民の判断力はつねに低く気紛れなのだから、そんな目線に立った政治は国を滅ぼしてしまうだけだ。沖縄普天間に始まった騒動もまさに勝手次第、手前主義だらけのお家騒動、民族の不幸と国家間の約束について、世論に先駆けて声を大にする政治家はどこにも見当たらない。
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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