品性のない夏目三久

　夏目三久という司会者はひどく不思議な女である。
　女性に嫌われる典型的なアナウンサーだ。
　しゃべる力、きく力が全くない、勿論伝える力もない。にもかかわらずあちこちの民放にでているのは、オジサン受けのする媚態ではないか。プロデューサーはこのタイプに騙されやすい。身振り表情態度はほとんどキャバクラ嬢のブリッコ、乃至チーママそのものなのだ。
　「有吉・マツコの怒り新党」に於けるナレーションのもたつきぶりは壮絶なものがあった。ひょっとしてこのテンポはディレクターの趣味かと疑ったが、そうでもないらしい。本人は大真面目に読んでいるが、対象がまったく認識されていない。大人のリーディング・テンポになっていない。説明部分の読み方もへたな児童劇で、ヘッドボイスに力を入れるだけの稚拙きわまりない朗読だ。
　オバカな自意識過剰ぶりは、ファッションに丸出し、身につかない変なお洒落をする。表参道のポスターなみのショートやらボブやら、スター気分の下品さがいやみ１００パーセントなのだ。
　「あさちゃん!」もさわやかな朝の気分がなく、歯切れの悪いキドリだけが目について、主婦達からますます嫌われる。オシャレにあれだけ神経を使うなら、扱う素材や話題についてもっと勉強すべきだ。
　今の状態では、井上ｱﾅや舛田ｱﾅのあしもとにも及ばない。安住さんがTBSはなぜ社内のアナウンサーを使わないのか、と怒った理由がよくわかる。
　コンドームから民放の顔を狙ったが、再びコンドームへ戻った方が身の丈に合っている。