この国では当たり前になっている国民皆医療保険だが、日本人の大好きなアメリカではとんでもないことになっている。
労働人口の3人に一人が職につけず、毎年150万人の人々が、自己破産している。破産の理由のトップは医療費だというから驚く。
こうした現状に義憤を抱いたオバマ大統領は、国民皆保険制度通称「オバマケア」によって医療格差を根本から解決しようとしたが、結局失敗に終わってしまった。いくら保険証を配っても医療機関が受け入れてくれない。保険証は絵に描いた餅になつてしまった。
アメリカでは医者と患者の間に、保険会社や製薬会社が介在し、医療行為そのものが金儲けの手段になり、なんやかやと高額医療が当たり前になっている。
オバマはウォール街のビジネスになっている医療で儲けるシステムまでは手を付けなかった。従って医療や介護の不動産に投資する「ヘルスケアリート」が急成長し、資本の儲け種を作っただけになってしまった。
この「ヘルスケアリート」は日本にも上陸し、医療現場を次々と支配していくだろうと想像される。一見良さそうな「非営利ホールディングカンパニー」という大型医療法人が増え、救急病院、老人ホーム、介護、福祉施設を一括して運営し、利益を上げようというグローバル企業の金儲けの市場になりつつある。
医療分野でのTTPはよほど注意深く見守らねば国民の為にならない。
医療で金儲けをはかるアメリカ資本
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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