内閣の「構想費」ってなに?

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内閣の「構想費」ってなに?
 日本の国を動かしているのは、代理店だ、といったらそんな馬鹿なと言われる人は多いだろう。
 結婚式は代理店、新婚旅行も代理店、保険も代理店、大学卒業後の就職先も代理店、そのうえ葬式も代理店、日本人はいつの頃からか人生のすべてを代理店にまかせて当たり前の生きざまとなった。
 アメリカでは軍隊の徴兵状も代理店から送られてくるというし、高額日用品の料金収納もすべて代理店、企業もアウトソーシングとかいって代理店に頼る部分が圧倒的に多い。
 日本の政治も代理店といったら、そんな馬鹿な、という人がかなりいるだろう。が現実にそうしたことがおこなわれているかもしれない。
 最近、内閣府大臣官房にたいする博報堂からの不自然な請求に対して疑惑がもちあがっている。
「構想費」という項目が年々増加しているというのだ。「政府広報」については当然毎年20億から30億の金が使われ、それらの予算は電通、博報堂に流れているのだが、それ以外に使途内容不明の「構想費」なるものが計上されているというのだ。
 博報堂にたいする「構想費」は、13年度=約4640万円、14年度=約6670万円、15年度=約6700万円と年々増加している。
 この請求が不思議なのは構想内容の成果もしくは検討内容の付記が一切なく内閣府からの支払いとして考えられないということらしい。よもや内閣府の方針に博報堂がかかわっている、等とは考えたくないが、そうした疑惑が持ち上がること自体望ましいとは言えない。。
 かってEXPO全盛期に、「俺たちが日本を動かしている」と発言した電通マンがいたが、ときにカン違いする代理店があっても不思議はない。
 オリンピックに新人が登場するといち早く契約し、スポンサーCMに起用、企画費の中抜きをする不良代理店マンもいるが、まだ可愛いほうだともいえる。
 「ハクチの博に、アホウの報、の博報堂です」といっていたころの博報堂はまだ可愛かった。
 国家の在り方に博報堂がかかわっていたとしたらこの国は韓国以下ということになる、ありえない疑惑なのだ。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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