このところメディアに話題を提供しているのは、女性が圧倒的に多い。
男性では官僚直属総理大臣、なぜか嫌われる小沢一郎、その他である。
中学生自殺事件の大津市市長越 直美が、まず注目を集めた。従来型市長にまったくない母性型ヤングといった風情で、カメラの前でおもわずの落涙をみせた。一瞬良い人というイメージが全国に拡散したが、お母さんたちからは猛反発され、なによあの演技は、といった憎しみを呼んだらしい。北海道大学をでてハーバード大学ロースクール出身、その上全国最年少市長というのも気に入らないようだ。
やはりお母さんたちに反発を食っているのが、「檀れい」だ。
サントリー金麦のコーシャル。一瞬弾けたような、芝居をする。従来のビール・コマーシャルだと、みんな揃って美味そうに飲むか、若い女性が浜辺でポーズするか、マッチョな男がグビッとやるか、永年パターン化されていたビール・コマーシャルが、檀れいの表現によっていっきに変わった。
宝塚入団試験のとき、40番の最下位だった彼女が娘役トップスターに登りつめたのは、異常なエネルギーと努力の賜物であったことが想像される。コマーシャルの演技も、リアリティを超えたアクセントがあり、充分存在感があるのだが、そこがお母さんたちの神経にさわるらしい。なによ、ひとり目立ってブリッコぶってむかつく、ということらしい。やきとりの食べ方も気に入らないし、浜辺の砂に蹴りを入れるのも、なによ、気にいらないわ、さらに男が好みそうなアラフォー手前の女性というのも、世のお母さんたちに嫌われる原因のようだ。「いいね」を押してるのは男ばかり。
何故、女は女に嫌われるの?
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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