責任をもつ人間がどんどん居なくなって、いつの頃からかすべて代行、代理で日々をすごすとんでもない人々が増えている。
酔っぱらいのための「運転代行」は、車を走らせてまで飲なければすむことだし、「買物代行」ぐらい自分の目で確かめてお買いになったらいかが。「犬のお散歩代行」…始めから飼うなといいたい。「墓参り代行」、そんなものに墓参りをしてもらっても、仏さまは喜ばないし来て欲しくないだろう。
驚いたのは、「ママ代行」…なぜ子供を作ったのかおききしたい。多分デキチャッタ婚のはての育児放棄だろうとは思うがあきれてものも言えない。別れたあとは、「復讐代行」に頼んで、男を懲らしめるのだろう。
最近、「口コミサイト書き込み代行」というのが、話題になっていた。グルメ情報やショップ情報にはいって、やみくもにホメタオス。食べたこともなければ、行ったこともないお店をウェブ上で、イイネ、イイネとほめる。パソコンオタクには絶好のビジネスだが、それを見たネット命の阿呆が押し寄せるという寸法だ。 オタクの新商品の一か月間ホメタオシ料、これこれで如何ですか、セールスがくるというから油断できない。
代行犯罪の雄はAIJ投資顧問にとどめを刺す。企業年金の2000億円が消失、誰が考えてもありえない、実績年7%以上、実績最大240%以上の利回り、というセールストークに見事に騙された利殖代行。仕掛けた人間は厚労省、旧社会保険庁の天下りと元野村証券マンというのだから困ったことだ。
身の回りの代行や代理について、すこし整理し、考え直す時期かもしれない。
代行に騙される人々
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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