二回の結婚、離婚を繰り返し、さらに大統領の任期中に、歌い手のカーラ・ブルーニと再婚したサルコジ前大統領は、エリゼー宮に旧妻、前妻、今妻とその子供たち全員を集めてパーティを開き、見事なフランス人振りを発揮していた。
もともと、どんな職業、環境にあっても知性、教養、能力と、下半身はベツモノというのが、フランス人の考え方だ。人間という生き物についての理解が、そこいらの軽はずみな宗教を超えている。
フランソワ・オランド新大統領もご他聞にもれない。
学生時代からの恋人、セゴレーヌ・ロワイヤルとの間に4人の子供を作りながら、30年ものあいだ内縁関係をつづけた。知的で野心的なセゴレーヌは、前大統領選に社会党候補としてたったが、サルコジのまえに敗れ去った。
その時、フランソワにはすでに新しい恋人がいた。
ヴァレリー・トリェヴェラー…彼女はパリ・マッチの記者からTV Direct 8の美人記者として評判高く、フランソワ・オランドと愛し合う仲になっていた。 シモーヌ・シニョレに似た彼女はとても論理的で、先鋭的な性格といわれているが、前夫とのあいだの3人の子供をかかえ、いま記者のしごとを休んでいる。
大統領夫人になる準備なのか、はたまた内縁大統領夫人を通すのか、パリ雀は横目で楽しんでいる。
仏新大統領の下半身
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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