ようやく5月パリ展の作品、フォト・プリントが完成した。
といっても手元でプリントができる訳もなく、東京両国忠臣蔵のあの吉良邸あとに建つフレーム・マンなる巨大写真工房の皆さんの協力でできた。この工房のいいところは奈須田社長のお人柄とスタッフの皆さんの心使いのすばらしいところだ。
パリでは額付きの展示はあまり歓迎されない。額にはそれぞれの趣味があり、作品を購入した人の好みが反映するからだ。従って厚紙のフレームによるブックマット方式で展示される。
今回は東西の融合ガテーマなので、日本を被写体にとりあげたもの10点とフランスを被写体にした作品20点の構成である。もう少し理屈を並べれば、日本の自然風土とフランスの精神風土をみつめ、一枚の映像のなかに時間を語らせることに焦点をあてた。
イースト・サイドの作品タイトルを列挙する。
① あなたは祈らなくともいい 南紀・串本・橋杭岩
② 恋がしのんでくるように 安曇野・水景
③ 未熟な花々の歓声 福島・花見山
④ 神々をつれてくる 信州・別所平
⑤ 風にいだかれ 身をまかせる 霞ヶ浦・帆曳船
⑥ 想い出は青く痛い 北海道・美瑛
⑦ とっぜんに魔性が消えた 京都・祇園
⑧ 舞いおどる 秋におぼれて 京都・祇園
⑨ 極楽でお待ちします 宇治・平等院
⑩ 耕して天にいたる 唐津・浜野浦
タイトルから映像を手繰り寄せていただくのも一興かと。いずれ映像もアップさせていただきます。
とりあえずパリ展の第一報を。
五月に星野和彦印象派フォトPARIS展が
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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