中国の川端康成ブーム!

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 中国で川端康成ブームが起きている、と伝えられる。
 福島の魚は食うな、と世界中に欺瞞放送を流し、海をこえてヘイト電話をかけてくるあの中国である。
 何を考えているのかよく判らない。中国人には科学を信じる知性はないのかと、あきれるが、国家を上げて反日活動をしている片方で、川端康成の出版ブームが起きている。この人たちは何者か、という疑念もわくが、とりあえず川端文学に関心がある、ということだけでも受け入れよう。
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 死後50年で川端の著作権が切れたので、出版ブームになっているという。日本では70年なのでまだ20年ほどフリーズ状態である。
 そもそも中国には著作権という概念はなく、何十年前には、ビートルズと美空ひばりが裏表のレコードが存在した。社会主義は嫌いだが、文化の共有という理念は賛成である。人間の創り出した文化・芸術にいちいち値段をつけて、銭争いをするのは、資本主義の堕落した姿であり、資本主義の末期現象のような気もする。
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 「春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪さえて冷しかりけり」道元の言葉を借りて日本を表現した川端康成の文学、世界観を、あの中国人に理解されるとは到底おもえないが、トンネルを抜けたらそこは雪国だった、川端文学の向こうに自国の体制の愚かさを読み解いてくれたら幸いである。


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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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