ローザンヌからの朗報に沸いている。
松本里山辺の二山治雄さんが、国際バレエコンクールで優勝したというニュースだ。
熊川哲也もこのコンクール出身というので、世界的ダンサーの誕生とばかり、文科省大臣が表彰するとか、松本市役所に懸垂幕をさげたとか、各方面でのお喜びムードが盛り上がっている。高校二年生の彼が長野のバレエ団に通ってこの栄誉を手にしたのは、努力の賜物だし、まわりの人々の協力あってのことだったろう。
が彼のデータを見たとき、待てよ、ハテナマークが浮かんだ。身長が165㎝とある。17歳だからこれから背は伸びるだろう。後何センチ伸びるかが彼の将来を決定する。踊っている時の体型を見ると、ほぼ完璧に近い形なので、ここで成長が止まったら万事休すなのだ。一流男性舞踊手の場合、1m78㎝から1m88㎝位の身長がないと通用しない。というのは女性プリマの身長が1m68㎝位から1m78㎝位あるからだ。女性がトウシューズを履くと10㎝は高くなる。とするとプリマのツッカエ棒にならなければならない男性としての最低条件がでてくる。
ヨーロッパでもアメリカでもこうした寸足らずのバレエ志願者を集めて運営している夜の盛り場ショウが結構ある。リド辺りでも、昔バレエの夢に生きた男性がヌードの後で踊っている。
ローザンヌ国際バレエの無責任
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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