メディアに媚びる野党のプラカード

　安全保障関連法案の衆議院特別委員会の中継をみて、不愉快な気分になった。
　国会議員という身分の人たちが、皆プラカードをカメラに向けて騒いでいる。国会のそとでプラカードを持って行進しているのは理解できるが、議員さんたちがプラカードを手に騒ぐのは如何なものか。言論の府である国会のプラカードは職場放棄だし、あなたたちは言論で賛否を現わすのが仕事なのだから、まず議員辞職してから、外でプラカードなり、看板を持たれたらいい。
　そのうえ呆れたのは、テレビ中継のあとの野党のふるまい。プラカードをその場に投げ捨てて帰って行ったのだ。棄てられたプラカードの身になってほしい。
　A３版のプラカードは、セブンイレブン、ローソン、ファミマ、サークルKサンクス　どこへ行っても出力可能だからといって、議場内でその振る舞いはないだろう。
　１９４６年５月１９日、二重橋を渡って宮城ないに乱入した「米よこせデモ」というのがあった。食糧事情の悪かった当時、庶民の悲痛な叫びを集約した左翼デモだった。この時掲げられたプラカードがプラカードという小道具を意識した始まりだった。
　「国体はゴジされた。朕はタラフク食っている。ナンジ人民飢えて死ね。御名御璽」そんなプラカードを掲げて、皇居に侵入したのだ。犯人は不敬罪に問われた。がGHQの命令により名誉棄損罪に格下げされ、さらに免訴となった。
　高校野球の入場式で先頭にたつ御嬢さんたちのプラカート゛も印象的だが、さわやかでいやみがない。
　反韓ヘイト・パレードのプラカード以来久しぶりの嫌なプラカードが、強行採決反対のテレビ向けイベントだった。