ママ友カーストという差別

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ママ友カーストという差別
 かってこんな騒動があった。
 皇太子妃雅子さんが、一般庶民とお付き合いしたいといって、生まれて間もない愛子さんを乳母車にのせ、御所の裏にある公園に出掛けた。普通の公園デビューがしたいという雅子さんの希望があったとか。
 いつもは静かな公園がたちまちにカメラをかざしたママ達の杜と化した。ママからママへのケイタイ・ネットであっという間にママたちのワンダーランドとなった。クラスのある人間には理解できないかもしれないが、たえず一般庶民の好奇心の対象になっているということを認識すべきだ。
 この公園デビュー騒動は雅子さんの自己認識不足に原因があったのだが、この事件以外にも山中湖への娘の遠足先に、車を連ねて付き添い大名旅行を敢行したり、とかく自分のポジションが判っていない行動が見られる。
 人間の集まるところ、必ず差別は発生する。人はみな平等、という耳障りの良いキャッチは独り歩きしているが、現実には必ず差別が存在する。
 平等の本家アメリカをみれば、更によくわかる。ユダヤ系、ホワイト、エリートカラード、プアホワイト、カラード、ブラックと皮膚の色からくる差別、生活環境の差別は厳然と存在する。
 近頃話題になっているのは、ママ達の階級差別だ。ママ友カーストというらしい。
 頂点にいるのがお金持ちのボスママ、その下に子分ママ、その下でお誕生会に呼ばれないハグレママが存在する。 まず収入、学歴、旦那の地位で差別され、持ち家、賃貸、タワーマンションときて、さらに車、洋服、バック、ブランド品、さらに習い事、お受験で、ママカーストのグループ化が図られるそうだ。
 ママ達はそうしたカーストに耐え、カーストに喜びを感じて生きているのだ。


コメント

1件のフィードバック

  1. 階級制度でノブレスオブリジェまで付いてるなら良いですけど、
    ただひたすら段階だけつけるのって怖いです~
    社会に適応できなかったのはこういうのを怖がるからだと思います
    でも、自分がどの段階に属しているのか分からないと怖くて身動きが取れません(笑
    それらしく振舞わなきゃと強迫観念を感じてしまいます。
    関わらないで済む環境に逃げ込んでいる自分です。

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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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