オカマを超えたオカマ…それがマツコ・デラックスかもしれない。
あの異様な体積には、なぜ、どうして、と反問するしかないが、いまのところマツコ・デラックスのまえにオカマは見当たらない。 観察力の高さと適格な鋭さはあの体型からは想像できない。冷静にものごとを観察しながら決して相手を追い込まない優しさがある。
コンビニのピザマン大好きというあたりには、自分のからだをよく見ろよ、と突っ込みたくなるが、政治ネタから芸能ネタまで、なんでもこなす幅の広い見識には感心する。
いまのところお笑いを相手にしたトークが多いが、聞いてみたい、見てみたいのは、政治家、財界人、科学者、芸術家、ファッション・デザイナーなどを相手にしたインタビュー番組だ。
いささか動脈硬化になりかかっている徹子の部屋の女主人公を取り替えて、マツコにしたほうがよほど面白くなると思うのは、筆者だけだろうか。筋の通った見識の深さをベースに、マツコりなりの突っ込みを入れてくれれば、かなりホットな面白いトーク番組になるに違いない。
マツコは鋭い言葉をもっているが、いわゆるオカマ言葉にある媚びた雰囲気がなく、なによりも品が悪くない。かってのオスギとピーコにつきまとっていた品性の悪さをあまり感じない。
しいていえば、あのダブダブ・ドレスだろう。太った人の衣裳の難しさはあるが、もう少しカジュアルにして独特のユニ・セックスを演出してみたら、さらにフィールドが広がること間違いなしだ。
マツコによつてオカマのステータスは確実に上がったような気がする。
マツコの前にマツコなし
コメント
1件のフィードバック
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楽しみな企画ですね!
初めは週一でいいので、土日の23時以降の時間帯で、
実現させてもらいたい!でもあのドレスって、番組後
どこに行くのでしょう?
市民オペラかどこかに、寄贈するのでしょうか?
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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