絶対広告領域と言うそうだが、あきれた口がふさがらない。
若い女性のフトモモがメディアだというのだ。ミニスカートとニーハイの間に見えるフトモモにこそ広告効果があるという。
キャツチの印刷された10㎝前後の広告シールを貼る。シールを張ったフトモモ・ガールが、群れをつくって渋谷センター街を歩く。原宿竹下通りを闊歩する。
一日一万円のバイトで8時間以上貼っていなければならない。さらに一日二回はSNSに撮った写真の投稿が義務ずけられている。そのうち、フトモモだけでは我慢出来ずに、お尻に貼る奴、オッパイに貼る馬鹿、いろいろな阿呆が登場するに違いない。
サッカーが登場したとき、ホッペタにチームのマークを書いたり、日本の旗を書いたり、下品な輩がでてきたと感じたが、とうとうその延長線上に人間広告があった。ホッペタがいいから、フトモモも当然OKという感覚なのだろう。
おおむね男性はチラ見だといわれているが、女性はまじまじとガン見するらしい。立て看の三倍以上の効果があると豪語しているようだが、ついに広告代理店の堕落もここまで来たかという感じだ。
コマーシャルや広告に対してまつたくモラルを無くしている最近だが、嘆かわしい広告社会の末路だといえよう。
フトモモ広告を追放せよ
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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