2009年に中本哲史なる謎の人物によって始められた通貨革命、それがビットコインだった。
世界の通貨システムに革命をもたらす、ネット上だけの仮想通貨を作り出し、グローバルな便利さを売りにしたなんとも冒険的なネット・ビジネスだった。デジタルへ絶対的な信仰をもっている人々にとっては、夢のような出来事だった。
しかしどう考えても、すでにある金融通貨制度からみれば、とんでもないことだ。このビットコインを放置すれば既存の通貨制度、金融システムにとって、目障りな敵になることは判っていた。
ロンドン、シティのロイズ帝国にしろ、ウォール街の闇の帝王にとって、排除しなければならないのがビットコインだった、ということは誰が考えても判る。
この事に気がついた創案者の中本哲史は一年後に姿を消した。消されたのかもしれない。カジノの中だけで通用するコインなら問題ないが、グローバルに使えるコインでは、世界中に敵を作る。
マウントゴックスなる仮想取引所は、不正アクセスによつてコインを盗まれた可能性がある、といって倒産したが、犯人について某国政府とか、ハッカーとかいっているが、ネット・ビジネスの枠を飛び出した自業自得であった。一儲けを企んで飛びついたデジタル族には、いいお灸になった。
ビットコイン・仇花の行方
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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