バクテン・ブームだそうである。
バクテン教室やら、バクテン・スタジオは満員御礼。 なぜだ!といいたくなるが、男どもの反応は至ってクール、もてたいからっすよ。バクテンがうまいと何故もてるのか不明だが、とにかくバクテンは女性に効くというのだから、とりあえずバク転をよしとするしかない。
ハンドスプリング、バク転、バク宙などとともに教えてくれるようだ。
一般 3,240円、ジュニアは2,160円、プライベート・レッスンになると一般12,960円、ジュニアは8,460円、これはアットホーム日本一、低価格日本一、を打ち出しているバクテン教室のお値段。
失恋して自分みがきをするために、バクテンに励むという理屈がどうしても納得できないが、わざわざ東京のバクテン教室までくる若者たちにはそんな疑問は通用しない。
どこかのTVで若者から聴取した、女性にもてるテクニック・ベストテンというのがあった。
① 手品(これはダサイがという注釈がついている。)
② 手相(すこしばかり魂胆がみえるが)
③ ものまね(カラオケやら最近六本木にできたコロッケの劇場をめざす)
④ フォークとスプーンの使い分け(将来高級フレンチなどに連れて行ってもらうためのトレーニング)
⑤ 計算(特に暗算に強い、計算が良くできるから、お金持ちになるかというとかなり疑問だが)
⑥ バリトン・ボイス(低音はたしかにセクシーである。がもって生まれた音程はいかんともしがたい)
⑦ バク転(全く実用性がないが、ジャニーズあたりのタレントがバクテンしてカッコいいあたりからの都市 伝説かも)
⑧ アカペラ(絶対音感ありということか)
⑨ ネーティブな発音(バイリンガルということか、まず漢字のよめない日本人のこと)
⑩ マッサージ(実際的実用的これは大賛成)
これも時代とあきらめるか、それともお馬鹿と極めつけるか、
異常なスポーツ・ブームに呼応した信じられないコイバナである。
バクテンは恋の良薬?
コメント
プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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