ドローンは最新兵器なのだ

　首相官邸に墜ちたおかげで、ドローンに関する議論があちこちで持ち上がっている。
　能天気で呆れたのは、東洋経済の…オモチャ相手に騒ぎ過ぎ、規制強化などする必要はない、という議論だった。ドローンはいま、イスラム国相手の先端兵器だということを知らないのだ。
　先ごろオバマ大統領が、アメリカ国民にお詫びしたことがあった。イスラム国の捕虜になっていたアメリカ人を誤って殺したという事件だった。ドローンの誤爆だった。
　アメリカの対イスラム国戦争は、アメリカ国内の遠隔デジタル基地からの操作で、ミサイル搭載のドローンでやっているというという現実がある。兵員の消耗を防ぐためにも、この無人飛行機ドローンによる作戦は最重要と考えられているのだ。
　ドローンは従来型の戦争を一変している。大陸間弾道弾のような大型兵器に頼ることなく局地戦争、ゲリラや、テロには非常に有効な兵器となる。
　軽井沢町は警備に経験ありと、サミット会場に立候補し、CFまで製作して宣伝キャンペーンをはっているが、ロケットか生物兵器搭載のドローンを周りの山や森から飛ばせば、簡単にサミットなど爆砕できる。
　オモチャ相手に騒ぎ過ぎとするメディアは、著しく想像力が欠けている。現在でもドラマの群衆シーンを撮影したり、ビルの俯瞰や大都市の撮影にドローンは利用されているが、テロリスト達がドローンを入手するのは日常茶飯の事なのだ。
　ホワイト・ハウスに墜ちたり、中南海を撮影したり、原発施設の上空で発見されたり、いま世界中でドローンが出現している。
　ドローンはオモチャを超えて、最新兵器になっているのだ。