テレビ朝日の朝日新聞化

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テレビ朝日の朝日新聞化
 最近目立って、テレビ朝日の朝日新聞化が進んでいる。
 親会社と子会社であれば、それも仕方のないことと思うが、地上波テレビというグランドにとって喜ばしいことではない。
 ひとことでいうと「テレビ朝日の教養主義化」である。
 「池上某のニュース大辞典」ニュースを解き明かすのは池上某だけであるといったイヤラシサが目立つ。
 「林先生の言葉検定」検定するひとは何処かの予備校の林修だけなのか。せいぜい誰某のお天気検定ぐらいまでは洒落のうちとも思うが、もうすこしタイトルのつけようはあるのではないか。三省堂の下請け会社でもあるまいし、知識をそんなにふりまわすことはない。
 「しくじり先生・俺みたいになるな」芸能人の失敗談をえさに、視聴者の優越感をくすぐり、下品な好奇心に訴える教室番組。教えたり、教えられたりの教室形式がなんともお好きなようだ。
 クイズ番組でも出演者の色分けは「東大組」「京大組」のエリート意識と、オバカ代表「ヨシモト組」の色分けが基本構造にっている。圧倒的大多数の私大組はおいてけぼりなのだ。エリートと女子アナさえいれば、視聴者はみてくれると思っている錯覚プロデューサーがごろごろいるのではないか。
 もっと始末の悪いのは情報番組に巣くっている教条教養主義だ。
 うちのスタッフの女性は、「モーニングショー」はいいのだが、テレ朝社員の玉川徹が出てくると不愉快になる。だから見ないと宣言している。仙台で育ち京大をでているのだから、もう少し温和なキャラクターが相応しいとおもうが、何のニュースでも昂然と少し傲慢に発言する。
 正しいのは吾ひとりの発言態度が女性に嫌われる。円形グラフや棒グラフの奴隷で、画面に登場する。視聴者のなかには自分より優れた卓見もあるという謙虚さが見えない。
 スーパーJチャンネルにまま出演する萩谷順も教養臭がつきまとう。朝日新聞出身者にありがちの上から目線の語り口が習い性となっている。従軍慰安婦記事で日本を売った朝日の反日意識が透けて見え、ニュース解説の仕方が東大まる出しの権威主義なのだ。
 テレビ朝日も「教えてやる」「学ばせる」「上から目線」を改めれば、今しばらくの地上波は維持できるだろう。


コメント

1件のフィードバック

  1. クラブでひつこい東大出を追い払うのに
    最近はイートン校を出た人としゃべるのが夢だ!
    と言って追い払っておりました。
    これまでの人生でイートン校出身の方に出会ったことはありません。
    やっぱり、得意げに話しかけて来られると意地悪したくなるものですw
    自分は脳足りんで体育大学さえ受験できない個体ですが…
    筑波大学を出たサラリーマンにも出会えたことがありません。
    東大出でも、人間的に魅力的な方もごく少数お目にかかりましたが
    大体が井の中の蛙タイプでしたね
    私がつべこべ言うのもなんですがw

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プロフィール

星野 和彦

Kazuhiko Hoshino

1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表

作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞


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