千羽・高城・明石・銀の四人が16年間情熱を持ち続けたレビューを見た。あの大松竹が見捨てたSKDの残党である。
前半で印象に残ったのは、榛名珠利振付の「官軍ライン」、抑制された動きにラインダンスの面白さがあったが、最後の8小節位足をあげてもよかったかも。後半では、ベテラン篠井世津子振付の「ボレロ」、モダンジャズ風の演奏は個性的だが、ラベルの良さであるシツコサに欠け踊りの構成に苦労したあとが見れる。禁欲的な動きのなかに篠井作品独特の緊張感があった。その他では「ブギウギライン」、楽しかったが音楽の打ち込みが痩せていて、かっての国際劇場における東京カルメンを知っている人間にはストレスがたまる。衣裳デザインをさらにシャープにすれば格段に良くなったのは「カオス」、榛名の振付力が光る。全体的には「江戸TOKYO」のテーマをもっと生かし、コントラストのある場面展開をしたらユニークでモダンなステージになっただろう。
中心の4人はかなりの年齢とおもうが、いつまでこのカロリーを維持できるか、声援を送りながらも心配である。
スタス・レビュー江戸TOKYO版
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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