女性があぐらをかき、パンツを履いて大股で歩く。言葉遣いも男っぽく元気に粗雑に突っ込む。4半世紀位前からジェンダー論が登場し、上野千鶴子、田島陽子など騒々しい人達がマスコミを賑わすようになった。「女は化粧し、男はしない。」とんでもない。そんなこと誰が決めたんだよ、と大声をあげ、女が働き男が子育てに励む以上、男性のスカート姿が登場するのもむべなるかな。代官山、原宿あたりで、いましずかに増殖しているのが、スカート男だそうだ。黒のロング・スカートにヒールの高いブーツをはいて、日曜の表参道辺りを徘徊する。コムデギャルソン・オムなどにそうしたユニセックス・ファッションが売られているようだ。ショート・スカートをはく男もいてこの場合は細身パンツの重ね着をする。暮らしの手帳を創刊した花森安治もスカートをはいていたが、社会への反骨精神がもたらした所産であった。無駄毛の処理に心配りをしてはくスカートとは根本的に違う。かくしてスカートの中は女性の関心事となり、カメラでのぞく出歯亀女が逮捕されるという珍ニュースが、テレビに流れる時を心待ちにしていたい。
プロフィール

星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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