フランスの金持ちたちは、皆ベルギーに移住する。ルイビィトンのオーナーもベルギーに住んでいる。ベルギーに住んで仕事でパリに通う。友人はモスクワに事務所を設け、週末ベルギーに戻ってくる。
パリなら75パーセントの所得税が、ベルギーでは12パーセント、モスクワなら0パーセント、つまり生活の自己防衛のためみな低税金地域に住まいを変えてしまう。居残った人々は移住したくとも金がなく移住できない貧乏人と、いささかの超愛国者ばかりだ。
東京の成功者は、着々とシンガポールに居を移している。所得税は日本に居れば45パーセント取られるが、シンガポールなら20パーセントが限度額なのだ。企業しても法人税率は17パーセント以下、ならばシンガポールで立ち上げて日本に進出したほうが遥かに効率がいい。「和僑」と呼ばれている。
シンガポール移住のメリットは、税金ばかりではない。若い新婚世代にとっては、子供たちの教育環境に優れている。
訳の分からないインターナショナル・スクールや、日本人学校ではなく、現地校のレベルがやたら高いのだ。毎日の勉強ずけ、義務教育は小学校だけだが、この小学校では競争教育、英才教育を徹底的に採用している。「デキの悪い生徒にはそれ以上の教育はいらない」勉強せずにさっさと実業につかせる。
優秀な子供には仕奨学金を与え、国として高級官僚や経済人としての道を歩ませる。海外からの移住人も子供の将来を考えて現地の学校にいれる。子供のときから競争社会での生き抜くすべを教える。
頭の悪い性悪のこどもたちがインターナショナル校へ行くのだ。
日本でも戦前はある種の英才教育だったが、戦後アメリカの衆愚政策のおかげけで、広く平等に自由にといつた底辺教育で、すつかりオバカの国になつてしまった。
昨年シンガポール国立大学は、英国教育専門誌による世界大学ランキングで、東大を抜き、アジア首位の座についた。
シンガポールの和僑に学べ
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プロフィール
星野 和彦
Kazuhiko Hoshino
1931年 9月17日 東京に生れる。
1954年 成蹊大学政治経済学部・芸術社会学コース 卒業。
1955年 旧帝国劇場文芸部 所属。
1958年 テレビ朝日(旧NETテレビ)制作局演出部 入社。
1960年 フランス・パリ・ムーランルージュより演出として招聘される。1年間滞仏。
1961年 テレビ朝日復職。
1968年 テレビ朝日制作局チーフ・ディレクター、企画室ブロデューサー を最後に退社。
星野演出事務所 設立。代表取締役 就任。
1973年 クリスチャン・ディオール取締役 就任。
1975年 SKD松竹歌劇団 演出就任。
1977年 東京フィルム・コーポレーション 取締役。
1980年 リード・ファッション・ハウス 代表取締役 就任。
1990年 軽井沢に居を移し現在までフリーの 演出家、プロデューサーとして、また執筆活動に従事する。
現在
日本映像学会 民族芸術学会 所属
テレビ朝日 社友
星野演出事務所代表
作品受賞歴
1953年 芥川竜之介作「仙人」第二回世界国際演劇月 文部大臣賞
1967年 連作みちのくがたり「津軽山唄やまがなし」芸術祭奨励賞
1970年 連作みちのくがたり「鹿吠えは谷にこだまする」芸術祭優秀賞
1971年 ミュージカル「白い川」芸術祭文部大臣賞
1992年 NDK日本ファッション文化賞
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